7日は上下両院と州議会の議員選も行われ、ジャイール・ボルソナロ氏の社会自由党(PSL)が大躍進して下院で2位になるなど、「ボルソナロ効果」が如実に現れた。8日付現地紙が報じている。
下院第一党は、14年と同じく、労働者党(PT)だが、議席は56人で、現状の62人より6人減った。
2位はPSLで、議席は現状の8人から52人へと、大躍進を遂げた。
3位はセントロン系の進歩党(PP)で37人が当選したが、これも現状の49人より大幅に減る。議員数上位常連の民主運動(MDB)は、テメル政権の低支持率やラヴァ・ジャット作戦などの影響で、66人が34人に減り、4位となる。
セントロン系の社会民主党(PSD)と共和党(PR)は、各々、34人と33人で4位タイと6位。左派2番手のブラジル社会党(PSB)が32人で7位。ブラジル共和党(PRB)が30人で8位。
大統領選では大惨敗したジェラウド・アウキミン氏の民主社会党(PSDB)は、長年の協力政党、民主党(DEM)と同じ29人で、9位タイ。シロ・ゴメス氏の民主労働党(PDT)は28人で11位となった。
3分の2を改選した上院では、MDBが1位を維持したものの、18人いる議員は12人に。2位のPSDBは12人が8人になる。現在9人のPTは6人に減り、7人獲得のDEMに抜かれ、PDT、PSD、PPと並ぶ。これまで上院議員ゼロだったPSLは、ここでも4人獲得した。
今回選挙ではPSL関係者が高い得票を得ており、ジャイール・ボルソナロ氏の三男のエドゥアルド氏は、180万票でサンパウロ州の下院トップ当選。長男のフラヴィオ氏はリオの下院で1位当選。サンパウロ州上院のマジョール・オリンピオ氏も1位当選。ジウマ前大統領の罷免請求書作成者の一人で弁護士のジャナイーナ・パスコアル氏も200万票を獲得し、サンパウロ州議員にトップ当選した。
変革を望む国民の気持ちはPSL以外の党の得票率にも表れ、新人候補ながら大統領選でも健闘したジョアン・アモエド氏のノーヴォは、下院で8人当選。急進左派の社会主義自由党(PSOL)は、同党初の二桁の10人に乗せた。
また、ミナス・ジェライス州から上議選に出馬したジウマ前大統領やリンドベルグ・ファリアス氏、エドゥアルド・スプリシー氏(PT)、元鉱山動力相のエジソン・ロボン氏や現上院議長のエウニシオ・オリヴェイラ氏(PMDB)、パラナ州元知事のベト・リッシャ氏(PSDB)ら、大物政治家の落選も相次いだ。
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