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《ブラジル》改定選挙法で14政党消滅か=マリーナの党も避けられず

 今回の統一選挙の結果、35の政党中14党が、2019年1月から政党援助金と政見放送の時間の割り当てが打ち切られることになった。その中には、マリーナ・シウヴァ氏の政党「REDE」なども含まれている。10日付G1サイトなどが報じている。
 これは、2017年に連邦議会で承認された法案が適用されるためだ。適用されるのは、下院議員選挙で少なくとも1・5%以上の有効票を獲得していない政党は、高等選挙裁判所から、政党援助金と政見放送での割当時間をもらえないという項目だ。
 今回、この基準に満たなかった政党は以下の14党となる。
 REDE、パトリオッタ、社会人道党(PHS)、キリスト教民主党(DC)、ブラジル共産党(PCdoB)、ブラジル共産主義者党(PCB)、工労者党(PCO)、ブラジル女性党(PMB)、全国運動党(PMN)、自由祖国党(PPL)、共和進歩党(PRP)、ブラジル労働革新党(PRTB)、統一社会労働党(PSTU)、キリスト教労働党(PTC)。
 今回の大統領選に出馬した人物で見ると、マリーナ氏のREDE、フェルナンド・ハダジ氏の副候補マヌエラ・ダヴィラ氏のPCdoB、ジャイール・ボルソナロ氏の副候補アミウトン・モウロン氏のPRTB、カボ・ダシオロ氏のパトリオッタなど、かなり話題性のあった人物の党が含まれている。労働者党(PT)の長年の協力政党のPCdoBのように長い歴史を誇る党も、例外なく入っている。
 10年、14年の大統領選で3位に入ったマリーナ氏は、今回自身の党のREDEで選挙に臨んだが、1%の支持率で8位と惨敗し、下院議員も1人しか選出されなかった。
 そのため、連立政党の緑の党(PV)への合併も噂されはじめている。多くの党がこうした合併などの対処法を選ぶのではないかと見られている。