テンデンシアス・コンスルトリア社の統計によると、長期化した不況などの影響で、家族1人当たりの月収が85レアル未満の極貧世帯が、全国平均で4・8%増えた事が判明したと10日付現地紙サイトが報じた。
全国平均の極貧世帯数の伸びは、14年の3・2%を1・6%ポイント上回っている。
17年の極貧世帯数が14年より増えたのは、
トカンチンスとパライバ以外の25州で、増加率が最も高かったアクレ州では5・6%増えた。
北東部は、バイア、セルジッペ、ピアウイの3州が、各々、5%、4・8%、4・1%増えるなど、2%以上の増加を見た州が7州あった。マラニョンは極貧世帯が3・6%増の12%となり、全国最多となった。
増加率が2%を超えた州は11州で、2・1%だったリオ以外は皆、北東部と北部だった。
北東部はかつて、連邦政府による生活扶助のボウサ・ファミリア受給者や公務員の増加で所得や消費が伸びた。そのため、社会福祉計画や生活扶助の削減はなかったにも関わらず、歳出削減策や公共投資縮小の影響が色濃く出たようだ。
南部や南東部でも極貧世帯は増えているが、リオ州以外は、全て2%未満だった。
同社の統計では18年の数字は出ていないが、今年の景気回復は非常に緩やかなペースで、失業率も余り下がっていない上、不況の長期化で就職を諦める人も出ているなど、にわかな改善は望めない状況が続いている。
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