保健省が10日、8日現在の麻疹(はしか)患者が2千人を超えたと発表した。また、蚊の発生の増える時期に入った事で、サンパウロ州保健局がデング熱に対する警告も発していると11日付現地紙、サイトが報じた。
麻疹感染者は1日の発表より104人増の2044人となった。州別の患者数は、アマゾナス1629人、ロライマ330人、リオ・グランデ・ド・スル36人、リオ18人、パラー17人、セルジッペ4人、ペルナンブコ4人、サンパウロ3人、ロンドニア2人、連邦直轄区1人。アマゾニアは患者が増えたが、ロライマは横ばいだった。
死者は、ロライマとアマゾニア各4人にパラー2人の10人のままだ。
他方、気温上昇や降水量増加に伴う心配事は、蚊が媒介するデング熱やチクングニア熱、ジカ熱、マラリア、黄熱病の拡大だ。黄熱病に関しては、保健省が8日、17年7月~18年6月の感染者は1376人で、死者は483人、感染の有無確認中の患者は778人と発表している。
デング熱に関する全国的な数字や記事は出ていないが、サンパウロ州では今年1~9月に9332人の患者が発生しており、保健局が警告を発している。
昨年同期の患者数は4611人だから、今年は倍増している。また、死者数は5人から6人に増え、死因を確認中の患者も複数いる。
だが、サンパウロ州保健局で感染病の拡大予防を担当するマルコス・ボウロス氏は、今年の患者数は15年や16年の流行時ほど多くないが、2型ウイルスが蔓延し始めているのが気がかりだという。
昨年は2型ウイルスの感染例が確認されたのは6市のみだったが、今年は既に、プレジデンテ・プルデンテやアラサツーバ、リオ・プレット、ピラシカバなど、西部、北西部、中央部を中心に98市で確認されている。
デング熱のウイルスは4種あり、1度感染すると同種のウイルスには免疫が出来る。だが、別のウイルスに感染すると、出血性デング熱を起こして重篤化し易くなる。
サンパウロ州では15年に、67万8031人が感染、510人が死亡という大流行が起きた。16年の患者は15万5792人、死者は94人に減ったが、この時のウイルスは1型と3型だった。
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