《ブラジル》ゴイアス州＝ペリーロ元知事を逮捕＝４度当選の大物も収賄で

　１０日、前ゴイアス州知事のマルコーニ・ペリーロ容疑者（民主社会党・ＰＳＤＢ）が収賄などの容疑で逮捕された。１０、１１日付現地紙・サイトが報じている。
　同氏逮捕は、連邦警察の「キャッシュ・デリバリー作戦」と呼ばれる捜査の一環で、ゴイアニアの連警で事情聴取を受けていた最中に逮捕命令が出た。同容疑者はこの日の午後３時に連邦警察で事情聴取を受けることになっていたが、２時間前に到着。供述開始直後に逮捕命令が出たが、４時半まで供述を続けた後、逮捕された。
　今回の容疑は、同氏が２０１０年と２０１４年のゴイアス州知事選で、合計して１２００万レアルの賄賂を受け取っていたというものだ。この容疑は、ラヴァ・ジャット作戦の際に、建設大手オデブレヒト社の関係者が行った報奨付証言に基づいている。
　ペリーロ氏は１９９８～２００６年、２０１０～１８年の計４期、ゴイアス州知事を務め、地元では大きな影響力を誇る存在だった。だが、今回の上院議員選では落選していた。
　だが、翌１１日、同容疑者は人身保護令適用で釈放された。命令を下したのは連邦直轄区の第１地域裁のオリンド・エルクラーノ・デ・メネゼス判事だった。