ブラジル国家配給公社(Conab)は11日、2018/19農年(18年8月から、19年7月末まで)の穀物総収穫高は、2億3360万トンから2億3850万トンの間になるだろうとの予測を発表した。
前年度の17/18農年の収穫高は2億2790万トンだった。
このため、18/19年の収穫高が、予測下限の2億3360万トンだった場合は前年度比2・5%増、予測上限の2億3850万トンだった場合は、前年度比4・7%増となる。
18/19農年はまだ始まったばかりなので、初回予想の内容は今後も変更される可能性がある。しかし、現時点では、気象条件などが全て理想的に整えば、18/19農年は、史上最高を記録した16/17年の2億3700万トンを超える可能性があるという。
ブラジルで生産される穀物の大半は大豆ととうもろこしで、この二つだけで、全体のほぼ9割を占める。
大豆の収穫高は、1億1700万トンから1億1940万トンと予測された。大豆は引き続き、ブラジルの主要農産品の地位を占めており、作付面積の拡大にも主要な役割を果たしていると、Conabは発表した。
18/19年の大豆の総作付面積は3540万ヘクタール(ha)から3620万haに増えると予測されている。
とうもろこしについては、17/18農年の実績(9079万トン)を最大で12・7%上回り、9110万トンに達する可能性があると予測している。
Conabはさらに、農家は、18/19農年の降水量が平年並みになる事を期待している。また、家畜への飼料としての需要拡大や、中国への輸出増加、為替、とうもろこしを使ったエタノール製造などがとうもろこし栽培に有利に働くとみて、生産に力を入れているとも分析している。
18/19農年はその他の穀物の生産も順調に拡大すると見られ、農家の期待も膨らんでいるため、18/19農年の総作付面積は、17/18農年比で2・3%増の6300万haに達する可能性もある。さらに肥料販売も昨年比で5%伸びており、農家の強気を裏付けている。(11、14日付G1サイト、テーラサイトより)