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世界経済フォーラム=国際競争力ランクを発表=ブラジルは72位でBricsでも最下位

自然に恵まれ、文化レベルも高いブラジルだが、国際競争力という意味ではそのポテンシャルを十分に発揮できていない。(参考画像・Ricardo Stukert/Fotos Publicas)

自然に恵まれ、文化レベルも高いブラジルだが、国際競争力という意味ではそのポテンシャルを十分に発揮できていない。(参考画像・Ricardo Stukert/Fotos Publicas)

 世界経済フォーラム(WEF)は17日、2018年付の国際競争力ランキングを発表。ブラジルは17年の69位から72位に順位を下げたと、17日付ブラジル国内各紙が報じた。このランキングは世界140カ国を98の指標で総合評価したもので、各指標は12項目に分類、比較される。
 72位となったブラジルの前後には、アルメニア(70位)、モンテネグロ(71位)ヨルダン(73位)、セイシェル諸島(74位)などがランクされている。ブラジルはBricsの中でも、中国(28位)、ロシア(43位)、インド(58位)、南アフリカ(67位)の後塵を拝した。
 ラテン・アメリカ諸国の中では、チリ(33位)、メキシコ(46位)、ウルグアイ(53位)、コロンビア(60位)、ペルー(63位)、パナマ(64位)に次ぐ8位だった。
 ブラジルは12項目のうちで特に「制度」の項目が弱く、その中の「公共機関の規制部門」の指標が最下位の評価を受けた。
 12項目よりも細分化された各指標の中では、「新規開業までの時間」が137位、「経済障壁」が136位、「殺人」が133位だった。
 ブラジルの評価が高かった指標には、40位だった「革新性」がある。しかし、「ブラジルは機関毎、分野毎の統合性に乏しい。これは政治の責任。公的機関と民間の協力も足りない」とWEFは指摘している。
 このランキングで1位に輝いたのは米国で、2位シンガポール、3位ドイツ、4位スイス、5位日本と続いている。