大統領選候補で優位に立つジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)が9日、米国の人種差別集団「クー・クラックス・クラン(KKK)」の元リーダーから賞賛を受けていたことがわかった。17日付現地紙が報じている。
元KKKリーダーのデビッド・デューク氏は、9日に自身の持つラジオ番組内でボルソナロ氏について語った。同氏は「思いも寄らぬところから愛国者が出てきた」とボルソナロ氏を紹介し、「彼の見た目は米国の白人風だ。彼はリオの黒人居住地などを例に出して、どういうところに犯罪が多発しているかを説いている。我々みたいじゃないか」とボルソナロ氏を賞賛した。
KKKは主に20世紀の前半に、白装束に身を包み、黒人へのリンチを行ったりしていたことで知られる集団だ。デューク氏の発言を聞いたボルソナロ氏は、ツイッターで「白人優越主義者の支持はお断りだ。ブラジルの選挙に影響を与えようとしているなら愚か者だ。ブラジル国民の実情を知らないだけだ」と反論した。
デューク氏はまた、「ボルソナロ氏はトランプ氏に倣ってイスラエルに親和的だが、それではいけない」と語った。KKKに所属する前の同氏は、ネオ・ナチでユダヤ人差別者でもあった。
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