岐阜県中津川市から公式訪問団17人が、レジストロ入植105周年、日本移民110周年、ブラジル岐阜県人会創立80周年を祝う記念式典に出席するため、18日に来伯した。青山節児市長と、中津川姉妹都市友好推進協会の杉本潤会長(訪問団団長)が夕方、サンパウロ市内ホテルで記者会見を行なった。今年はサンパウロ州レジストロ市との姉妹都市提携38周年でもある。
2013年に続き、現役市長として2回目の来伯をした青山市長は、「バブル期の1990年頃、2千人からのブラジル人が市内で働いていたが、特にリーマンショック以降激減し、今では115人のみ。ブラジルからの皆さんには永住を前提に増えて欲しいと願っている」と語った。
中津川商工会議所の会頭でもある杉本さんは、「9年後にはリニア中央新幹線が開通し、中津川に駅ができる。付近には美濃和紙、包丁の関の孫六、焼き物で有名な美濃や多治見、世界遺産・白川郷の高山などたくさんの伝統工芸や観光資源がある。工業と観光をどう結びつけて、ブラジルからも仕事や観光に来ていただけるかが課題」と今後の姉妹都市提携の大きな図式を述べた。
リニア中央新幹線は2027年に品川から名古屋を6駅で結んで開通する予定。岐阜県内では中津川のみ。
一行は18日にイビラプエラ公園で開拓先没者慰霊碑参拝、ジャパン・ハウスや移民史料館視察、岐阜県人会幹部と懇談会、19日はレジストロ市役所表敬訪問、ロータリークラブで歓迎会、20日は市内視察、夜は記念式典、21日にレジストロ市で姉妹都市会議、サントス市の日本移民関連施設視察後にリオ市へ移動。22日はリオ市内視察、23日に帰路に着く予定。