9月2日にリオ市の国立博物館で火災が発生し、所蔵品の9割が焼失した。これを受けてブラジル連邦検察庁(MPF)自然環境、歴史遺産保護局は国内各所の博物館、美術館の防火体制の監査を行い、22日に6カ所の博物館に対し、防火対策計画の再検討を勧告した。
今回、防火対策再検討勧告を受けたのは、リオ市内の国立美術館、リオ市近郊ペトロポリス市の帝国博物館、ゴイアニア州の宗教美術館と、バンデイラス博物館、ミナス州のインコンフィデンシア博物館、リオ・グランデ・ド・スール州のミッソンィス博物館の6カ所だ。
6カ所の博物館、美術館は90から180日の猶予期間の間に新規の防火対策を立案しなくてはならず、パニック時の対策、危機管理対策の提出も求められる。
各博物館、美術館の防火対策計画は消防当局と、国立歴史美術遺産院(Iphan)の承認を受けなくてはならない。
計画が実施されるまでの猶予期間は1年で、各博物館、美術館はMPFの監査を受けることとなる。計画が実行されない場合、各博物館、美術館には司法当局の手が入る、とされている。(23日付、アジェンシアブラジルより)