ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》最高裁が元陸軍大佐の捜査要請=ローザTSE長官威嚇問題で

《ブラジル》最高裁が元陸軍大佐の捜査要請=ローザTSE長官威嚇問題で

 最高裁第二小法廷は23日、退役(予備役)軍人が録画した、同裁判事で高等選挙裁長官でもあるローザ・ウェベル判事を攻撃したビデオについて、連邦検察庁に捜査を依頼することを満場一致で決めた。24日付現地紙が報じている。
 ネットに流出し、問題となったビデオを録画したのは元陸軍大佐のカルロス・アウヴェス氏だ。同氏はその中で、ローザ判事が、「ジャイール・ボルソナロ氏の協力企業が、ワッツアップでフェイクニュースを大量に流す契約を結んでいた」とするフォーリャ紙の報道後に、各政党の代表を集めて会議を行ったことについて、「腐敗した無能な悪党」とこきおろしている。
 これを受け、ラケル・ドッジ長官は、連邦警察を統括する治安省に捜査開始を要請した。
 第2小法廷は軍検察にも捜査を要請しており、陸軍のエドゥアルド・ヴィラ・ロボス総司令官自らが「このビデオの発言が法に触れるか否か」を捜査するよう命じた。
 最高裁判事たちは一様に、「司法機関や民主主義を愚弄したものだ」と強く批判している。
 ローザ判事に関しては、以前からも、ボルソナロ氏本人が電子投票機の正確さを疑う発言を繰り返し行ったことをはじめ、支持者からの嫌がらせや攻撃が続いている。