28日の決選投票目前の大統領選や知事選の世論調査の結果を、ダッタフォーリャが25日に発表した。大統領選ではジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)が有効票の56%の支持を得、12%ポイントのリードのままで決選投票を迎えることになったと、26日付フォーリャ紙が報じている。
今回の調査は24、25日に全国341市で行われた。それによると、ボルソナロ氏の支持率は前回17、18日に記録した50%から微減し、48%に下がった。
その一方、対抗のフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)は、前回の35%から38%に支持率を上げた。
この背景には、ボルソナロ氏の支援企業のアルハヴァン社などがワッツアップで大量のフェイクニュースを流す契約をしていた疑惑や、長男で下議のエドゥアルド氏が「最高裁を軍で閉鎖するのは簡単だ」と7月に発言していた事実が発覚したこと、ボルソナロ氏自身がサンパウロ市での集会で「左翼をこの国から追い出す」と発言したことなどが響いている。
ボルソナロ氏の支持率が下がったのは特定地域ではなく、全国的なもので、平均的に2~3ポイントほど落ちている。
だが、白票・無効票の8%、「わからない」の6%を除いた有効票だけを集計すると、ボルソナロ氏が56%で、ハダジ氏は44%となる。前回調査ではボルソナロ氏が59%でハダジ氏が41%だったため、6%ポイント縮めたことになるが、それでも、依然として12%ポイントの差が開いたままだ。
両氏の差を縮めるのを困難にしているのが拒絶率だ。ハダジ氏は前回の調査から拒絶率を2ポイント下げたが、それでも
まだ52%ある。他方、ボルソナロ氏は今回、拒絶率を41%から44%にあげている。
いずれにせよ、数日で逆転するには難しい数字であることに変わりはない。
一方、サンパウロ州知事選では、前サンパウロ市市長のジョアン・ドリア氏(民主社会党・PSDB)が、現知事のマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB)を52%対48%でリードしているが、その差は誤差の範囲内で、引き分けとなっている。
また、リオ州では新人のウィルソン・ヴィッツェル氏(キリスト教社会党・PSC)が、56%対44%で、元リオ市長のエドゥアルド・パエス氏(民主党・DEM)をリードしている。
ミナス・ジェライス州でも、新人のロメウ・ゼマ氏(ノーヴォ)が元知事のアントニオ・アナスタシア氏(民主社会党・PSDB)を、68%対32%でリードしている。
ドリア氏、ヴィッツェル氏、ゼマ氏はいずれもボルソナロ氏を支持している。