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《ブラジル》選挙効果は織り込み済み?=ボルソナロ当選も相場大きく動かず

 ジャイール・ボルソナロ氏(自由社会党・PSL)が次期大統領に当選した28日の翌29日、ブラジル株、為替市場は、取引開始直後こそ、株高、レアル高に振れたが、その後反発した。
 7日の1回目の投票でボルソナロ候補が得票数1位となった前後から、一時、4レアル水準さえ上回っていたドル/レアル為替相場はドル安方向に振れ、28日の決選投票直前には1ドル=3・651レをつけた。
 29日のドルは、取引開始直後こそ、今年5月以降で初めて、1ドル=3・60レアルのラインを割り込み、3・582レアルまでのドル安になったが、その後は徐々に値を戻し、同日午後2時すぎの時点では、前日比ドル高の1ドル=3・685レアルを付けた。
 投資顧問会社の共同経営者、ヴィトール・ミジアラ氏は「(ボルソナロ候補の勝利による)ドル安効果は投票日前に大方相場に反映されていた」と分析している。
 また、決選投票直前の取引となった26日は、前日比1・95%アップの8万5719ポイントを記録していたサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は、取引開始直後に3%も上昇、過去最高の8万8377ポイントを記録するも、すぐに利益確定の売りなどが入り、正午すぎには前日終値の水準に戻った。午後2時過ぎの時点では、前日比0・09%マイナスの8万5644ポイントを付けていた。
 なお、午後5時の時点の為替は1ドル=3・705レ、Ibovespaは8万3639・2ポイントを付けた。