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《サンパウロ市》パウリスタ大通りで早くも反ボルソナロ・デモ=左翼勢力が民主主義訴え

 10月30日、サンパウロ市パウリスタ大通りで次期大統領のジャイール・ボルソナロ氏に対する抗議行動が行われた。同日付現地サイトが報じている。
 デモは、同大通りのサンパウロ美術館(MASP)前からはじまり、ルーズベルト広場まで続いた。
 リーダーをつとめたのは、ホームレス労働者運動(MTST)リーダーで、社会主義自由党(PSOL)の大統領候補でもあったギリェルメ・ボウロス氏だ。
 ボウロス氏は、「我々はアエシオ・ネーヴェスではない」と、14年大統領選の結果を認めず訴えを起こしたアエシオ氏の名を出して、選挙結果を受け止めるとしながらも、「だが、それはブラジルの大統領としてであり、帝王としてではない。民主主義を行い、政敵逮捕や国外追放などするな」「表現の自由や抗議行動を起こす自由を奪うな」などと訴えた。
 このデモには、労働者党(PT)やブラジル共産党(PCdoB)の一部、労組関係者などが参加した。
 デモは平和的に行われ、参加者の大半は22時頃、解散したが、22時30分頃、継続して同大通りを塞ごうとした30人ほどのグループと軍警が衝突。窃盗や銀行支店の破壊行為を行った疑いで7人が警察に連行され、その内の未成年者4人は少年院に送られた。