生まれた時に体がつながって生まれてきた、いわゆる「結合双生児」の分離手術が10月27日にサンパウロ州リベイロン・プレットの病院で行われ、無事に成功した。
手術を受けたのは、頭の部分がつながった状態で生まれて来た、マリア・イザベレちゃんとマリア・イザドーラちゃん(共に2歳)だ。
2人はセアラー州在住だが、この手術を受けるため、遠路はるばる、サンパウロ州までやってきた。
手術は20時間にも及ぶ難しいものだったが、無事に成功。手術後の2人は集中治療室で入院となったが、現在は自力で呼吸が出来るまでに回復している。
執刀医によると、今回の手術は脳の一部を分離した上で頭蓋骨を回復させ、皮膚で覆わなければならなかったため、かなり複雑かつ時間を要するものとなったという。
31日には、2人が両親に抱えられた写真が公開され、喜ぶ両親の姿と双子の健在ぶりが示された。
2人のうち、イザベレちゃんの方は、切断した部分を覆う皮膚の不足により、リハビリ前にもう一度手術を行う必要があるという。また、2人とも将来的に、現在は皮膚だけで覆われている部分を頭髪で覆うための形成手術を行う必要がある。
今回の手術は、全部で5段階に分けて行われたものの最終段階だ。5回にわたる手術は、2月17日からはじまっていた。(10月31日付G1サイトより)
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