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《ブラジル》ボルソナロ次期大統領が引継作業班28人を発表=中核にエレーノ元陸軍大将ら=信任厚いなじみの顔並ぶ=29から17に省削減前提に

6日のボルソナロ氏(Geraldo Magela/Agência Senado)
6日のボルソナロ氏(Geraldo Magela/Agência Senado)

 5日からのブラジリアでの政権引継作業開始に伴い、ジャイール・ボルソナロ次期大統領(社会自由党・PSL)が指名した次期政権閣僚予定者を含む作業班28人が連邦官報で公表された。作業班は総勢50人までで、残りのメンバーは追って発表される。引継作業は、現在、29ある省庁を17まで削減することを前提に行われる。6日付現地紙が報じている。

 28人中、引継ぎの中核となるのは、他の27人に先駆けて官報に掲載された、官房長官予定者のオニキス・ロレンゾーニ氏(民主党・DEM)だ。同氏は現官房長官のエリゼウ・パジーリャ氏と共に、首都のブラジル銀行文化センター(CCBB)で行われている、テメル政権との引継作業をまとめている。

 国防相予定者の退役陸軍大将、アウグスト・エレーノ氏もオニキス氏と並ぶ、引継ぎの中核的存在となっているが、同氏は大統領府の機関保安局(GSI)で引継作業を行う可能性がある。ボルソナロ氏がエレーノ氏を自分の右腕的存在にしたい場合、外に出る機会も多い国防相より、GSI長官の方が都合がよいからだ。エレーノ氏はアミウトン・モウロン次期副大統領の前に、副候補の打診を受けた人物で、次期大統領の信頼も厚い。
 エレーノ氏は、コーロル政権(1990~92年)とイタマル・フランコ政権(92~94年)の時、軍と議会の交渉役を務めた経験がある。
 今回の引継ぎスタッフには、エレーノ氏の他にも3人、軍人が入っている。
 ボルソナロ氏の政党PSLからも、弁護士で元党首のグスターヴォ・ベビアーノ氏と、副党首でジュリアン・レモス氏の2人が名を連ねている。また、選挙期間中、ボルソナロ氏にとって最大の支援企業であったAM4の共同経営者、マルコス・カルヴァーリョ氏の名前もある。
 28人中13人は、パウロ・ゲデス次期経済相が指揮する「経済貿易」分野のスタッフで、応用経済調査院(IPEA)のアドルフォ・サクシダ調査員やアレッシャンドレ・イワタ元理事、サンパウロ連邦大学のアルトゥール・ブラガンサ・ウェイントラウブ教授などが名を連ねている。
 今回の引継作業は10の分野に分けて行われており、「科学技術」の分野は、次期科学技術開発通信相で宇宙飛行士のマルコス・ポンテス氏が引継ぎに立ち会っている。
 「教育、文化、スポーツ」や「法務、治安、汚職撲滅」、「持続可能な生産、農牧業、環境」といった分野は省庁統合の方向性も示している。これらの分野名からは、強い反対の声が上がり、再考が噂されている農牧省と環境省の統合も、案件の一つに残っていることがうかがわれる。
 なお、セルジオ・モロ連邦判事が1日に大臣就任を内諾した法務省と治安省の統一新省も引継分野のひとつだが、モロ氏は休暇中で、引継作業者名簿には入っていない。

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