ブラジル山形県人会(篠原俊巳会長)は4日、第15回山形民謡コンクールをサンパウロ市の宮城県人会館で行った。7~92歳までの40人が出場し、総合優勝には小林恵子さん(67、愛知県)が選ばれた。
コンクールは年齢と大会優勝経験をもとに全6部門に別れて行われ、出場者は「あがらっしゃれ」「花笠音頭」「最上川舟唄」などの山形民謡全36曲から1曲を選んで披露する。伴奏は民謡講師らによる生演奏。審査は山形県人会、日本民謡協会関係者ら5人の専門家によって行われた。審査の結果、部門別優勝者が決められ、「優勝者の部」を除いた各部門優勝者の中から総合優勝者が決められた。
総合優勝を果たした小林さんは民謡歴7年目。民謡講師の海藤司さんの教室に通い、舞台では「あがらっしゃれ」を披露した。表彰式後、小林さんは「優勝できたのは先生のお陰。生演奏で民謡が楽しめるのは日本とブラジルくらい。恵まれた環境に感謝です」と語った。
大会を主導した篠原会長は小林さんの歌声について「山形民謡独特の流れを上手に掴んでいた」と好評し、「これからも民謡を通じて母県文化を発信していく」と次回開催の意気込みを語った。
各部門別優勝者は以下の通り。【幼年の部】高橋めぐみ【高年の部】小林恵子【銀寿の部】佐藤俊和【金寿の部】保坂富男【寿の部】田中千映子【優勝者の部】高木エヴェルソン。
タグ:県人会