今日20日は「黒人の日」で、サンパウロ州内では、サンパウロ市をはじめ、多くの市が休日となっている。そういうこともあり、この時期はブラジル国内紙でも黒人差別を扱った記事が少なくない。例えば、19日付アゴラ紙では、サンパウロ市東部のシダーデ・チラデンテスの黒人男性医師が差別にあった話を紹介している。件の医師は小児科で、「看護師や従業員に間違えられることは日常茶飯事」で、「母親が自分を嫌って、子供の診察を嫌がる」といった事態も頻繁に起きているという。また、同医師の両親は「医者など金持ちがなるものだ」と、職業選択に懐疑的だったが、幼いころからの夢を貫いたという。医療は肌の色でなく、心で行うものでは。
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本頁でも報じているように、マルジナル・ピニェイロスの高架橋での段差が生じた事故は大きな波紋を投げかけているが、その一方で、この通行止めを利用している人たちもいる。それは自転車愛好家やスケートボーダーで、彼らはジャグアレー橋とトランスアメリカ橋の間を行き来し、楽しんでいるという。サンパウロ市では、一部の高架橋にこうした有効利用を施そうとする動きが数年前からあったが、やはり事故でなく、正式な形で起こってほしいもの。
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17日のサッカーの全国選手権。コリンチャンスは本拠地イタケーラでのヴァスコ・ダ・ガマ戦を1―0で制した。この試合の前は、2部降格圏内の17位との勝ち点差が3にまで縮まっていたが、この勝利でそれが6にまで拡大。残り3節でまだ油断はできないが、これでかなり、気持ちの上で余裕ができたのはたしかだ。