気候変動の観測と温暖化防止活動を行うブラジルの非政府系団体、オブセルヴァトリオ・ド・クリマ(OC)が21日に発表した調査書によると、2017年にブラジルが排出した温室効果ガスは20億7100万トンで、21億1900トンだった16年より2・3%減少した事がわかった。21、22日付現地紙・サイトが報じている。
調査書では、ガス排出量が減った理由を、17年は法定アマゾンの森林伐採が前年より12%減少したからと説明している。森林が失われた事による温室効果ガス排出量は、16年の6億100万トンから5億2900万トンに減少した。
一方、高原のセラード地帯の森林伐採面積は11%増加した。同地での森林伐採による温室効果ガス排出量は、1億4400万トンから1億5900万トンに増大した。
排出量を州別で比較すると、2億3778万トンのパラー州と、2億3158トンのマット・グロッソ州がトップだ。OC幹事長のカルロス・リッチル氏は、両州はアマゾン、セラードの別を問わず、国内で最も多くの森林を伐採しているからだとしている。
また、排出量をその要因別に比較すると、「土地利用の変化」(森林伐採もここに含まれる)が9億5510万トンで最も多く、「農業」が4億9540万トンでそれに続いた。
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