ヤマト商事(高木和博社長)が経営する味噌ラーメン専門店「らーめん和」1号店が、近日中にサンパウロ市トマス・ゴンザガ街87番に移転するに伴い、その開店セレモニーが24日に通りをはさんだ同系列のエスパッソ・カズ店で行なわれる。新店舗の正式な営業開始は12月の予定。
それに出席するために提携先の株式会社「トライ・インターナショナル」(本社=千葉県)の田所史之(ふみゆき)社長、瀬倉亘貴(のぶたか)常務執行役員らが22日来聖し、ヤマト商事の長谷川洋二取締役と共に来社した。
同店の麺やスープ、餃子は全てトライ社が日本で作ったものを直輸入している。まさに「日本の味」だ。この1号店は日本移民百周年を記念して2008年6月18日の「移民の日」に東洋街に開店した。これはトライ社の「海外1号店」でもあった。
海外店は現在、米国、カナダ、タイ、ベトナムなどに17店舗。日本国内店を総合すれば約120店舗にもなる。
田所社長は「去年6月の段階で、10年間で90万人のお客様が来られた1号店の実績は、予想をはるかに超えたもの。日本国内の主要店にも劣らない」と賞賛。
その一方で、週末には長蛇の列が出来ていた。長谷川取締役は「地方から家族でわざわざ食べに来られたお客様から、『こんな長い列に並ぶ気になれない』との苦情をたくさんいただいていた。だから店舗を大きくした」と移転の理由を説明した。
いま南米ではサンパウロ市で2店舗だが、ペルーやアルゼンチンからの出店要請もあり、田所社長は「いずれここで食材を作って供給する体制が作れれば」と期待する。一行は22日に着聖、26日に米国を経て帰朝する。