10月のブラジル連邦政府の税収や、国民からの年金徴収、その他の収入の総額は1318億8千万レアルだったと、27日にブラジル国税庁が発表した。
これは、10月としては2016年以来(2年ぶり)の高い数値だ。昨年10月の政府収入は1266億6400万レ(インフレ調整済)で、今年の10月はそれよりも4・12%高かった。
2016年10月は1597億8400万レアル(インフレ調整済)だった。当時は政府の出した、国外隠し資産を自主申告すれば、罰金と追徴課税を支払う事で、その財産を合法化する法律の影響で、450億レアル分の臨時収入があった事が理由だ。
国税庁はまた、今年の10月が前年同月を4・12%上回った事で、政府収入が12カ月連続で、前年同月分を上回った事も発表した。
税収増加は、2014年半ばに始まったリセッションが2016年末に終了した事が理由だ。そのペースは期待を下回るものの、若干の景気回復が起きていることで、前年同月比での税収増に繋がっている。
また、原油の国際価格上昇を受け、「その他の収入」に含まれる、ブラジル政府が石油会社から受け取る油田採掘に伴うロイヤリティも、前年同月比77・54%増の115億7千万レだった。
今年1月から10月までの累積の政府収入は1兆1960億レで、これも前年同期比5・98%増となった。また、同時期の累積収入としては、2014年以降で最大となった。
国税庁は、今年の累積収入の増加は、滞納税回収計画(Refis)などによる、企業から国への支払いが増えた事が原因と説明。燃料税も、昨年の課税率引き上げにより、昨年同期より89億6千万レアル増収となった。(27日付G1サイトより)
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