ブラジル政府は28日に、来年開かれる第25回気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)の招致を断念する事を正式決定したと発表した。
ブラジル外務省は、予算不足と、1月の政権交代が理由で、COP25招致を断念したとしている。
「ブラジル政府はCOP25招致要件を精査した。特に財政条件を中心に精査を行った結果、現状、または将来にわたって予想される予算不足と、2019年1月1日に行われる政権交代の手続きなどを考慮した結果、COP25の招致断念はやむなしという結論に至った」と、ブラジル連邦政府も声明を発表している。
COPでは気候変動、特に地球温暖化を防ぐための温室効果ガスの排出量削減問題が中心に議論される。12月3日から14日まで、ポーランドのカトヴィツェで第24回目となるCOP24が開かれる。
国連が27日に発表した報告書は、パリ協定で設定した目標を達成するためには、G20参加諸国は現状の3倍の努力をして、温室効果ガス排出削減に取り組まなくてはならないとしている。
また、報告書には、パリ協定で定められた国別の目標を達成できるペースになかったとしても、パリ協定の大元の目標である「産業革命期からの世界の平均気温上昇を、1・5度~2度未満にすること」の達成は可能とし、その為には温室効果ガス排出量削減のための追加政策を定める必要があるとしている。(28日付G1サイトより)