このところ本頁でも度々報じている、2メートルの段差が生じたサンパウロ市西部ヴィラ・ロボス公園前のマルジナル・ピニェイロスの高架橋に関し、ジャッキを使って橋を持ち上げる作業が12月1日(土)からスタートすると、27日に市が発表した。作業当日は、事故現場の下を線路が走るCPTM9号線のヴィラ・ロボス/ジャグアレー駅~シダーデ・ウニヴェルシタリア駅間が運行停止に。ピニェイロス川沿いの自転車道も通行止めとなる見込みだ。関係者以外に現場付近には近づけない雰囲気だが、本当にジャッキで橋が持ち上がるのか。野次馬根性で見てみたい気も。
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マルジナル・ピニェイロスの事故で、改めてサンパウロ市内の高架橋の老朽化問題が取り沙汰されているが、28日付アゴラ紙によると、そうした状況にも関わらず、市中央部のメンテナンス予定の高架橋八つが、10月19日に「工事予定」の看板が立てられて以来、工事に入っていないという。八つのうちの七つは5月23日大通り沿いにある。先述の事故以来、市民も不安に感じているので、早めに対処してほしい。
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23日付本欄で報じた、サンパウロ市南部イタイム・ビビの日本料理店「JAM」で、寿司職人が突如として包丁で同僚や顧客を威嚇、同僚にケガを負わせた末、通報を受けて駆けつけた警察官に射殺された事件に関し、軍警10人が免職処分となった。軍警は正当防衛を主張したが、監視カメラで確認した結果、寿司職人が何かを投げた後、ゴム弾で応酬した軍警が実弾も使用。職人は背後から被弾しており、軍警の証言と食い違っていた。