【既報関連】保健省が11月29日、キューバ人医師の帰国で出来たマイス・メジコス(MM)の欠員募集は順調で、2824市8517人の募集枠中、派遣地選択も含めた登録を終え、すぐに活動に参加出来る人が8366人(98%)に達したと発表したと11月29日、30日付伯字紙、サイトが報じた。
応募期限は7日で、医師登録番号(CRM)だけでも登録した人は3万3542人いる。だが、派遣希望地も登録し、すぐに活動に入れる人は8366人だ。内1644人は既に派遣希望地に赴き、市役所や保健局との面談を済ませた。既に勤務し始めた医師もいる。
派遣希望地に赴く期限は14日で、同日までに欠員が埋まらず、無医になった市や先住民保護区には、他の場所を選んだ医師を異動させる可能性もある。異動によって生じた欠員は、保健省が責任を持って補充する。
11月29日午後5時までに登録を終えた8366人の53・3%は、僻地や先住民保護区のように、無医になった、あるいは医師不足が著しい場所を選択している。17・3%は州都やその周辺への派遣希望者だ。
また、8366人中、40%は統一医療保健システム(SUS)の家庭保健政策(ESF)のスタッフとして働いた経験がある。
全国市保健局審議会によると、ESFを含めた保健所関連のプログラムに参加していた応募者は2844人に上り、自治体は、新たな欠員に頭を悩ませている。SUS全体での欠員は更に深刻になるはずだ。
11月30日付エスタード紙によれば、MMに参加すれば月額1万1800レアルと諸手当がもらえるが、市のプログラムだと1万レアル以下だという。また、MMへの移動で生じたESFの欠員が最も多いミナス州では、420人がMMに移動する見込みだ。
MMでは医師の必要度を8段階に分けており、以前からMMに参加していた医師は、これまで活動していた場所と同等またはそれ以上に必要度が高い場所を選ばなければならない。先住民保護区で活動する時も同様だ。キューバ人医師離脱でMMに欠員が生じたのは、北部や北東部を中心とする貧しい地域が多い。