ブラジル地理統計院が11月30日、今年第3四半期のブラジルの国内総生産(GDP)は、直前期の第2四半期比で0・8%増だったと発表した。同日付現地サイトが報じている。
今年第3四半期のGDPは1兆7160億レアルで、昨年同期比では1・3%増だった。
ブラジルGDPのマイナス成長は、2016年までで終了した。2017年からは回復傾向にあるが、前期比0・8%増は、1・1%増だった17年第1四半期以来の伸び率だ。しかし、今回の好結果は、5月末のトラックストのせいで、第2四半期が低かったことも要因の一つだ。
部門別では、サービス業が0・5%増、工業が0・4%増、農牧畜業が0・7%増、家庭消費が0・6%増、公共支出が0・3%増、投資が6・6%増、建設業が0・7%、輸出が6・7%増、輸入が10・2%だった。
調査責任者のレベッカ・パリス氏は、数字の上では成長したが、「GDP自体は2012年第1四半期の水準に戻っただけで、2014年第1四半期と比べれば5%も低い」と語った。
部門別で唯一のマイナスだった「電力、ガス、下水部門」に関して、パリス氏は、「7~9の3カ月間、電気代は(追加徴収率の高い)赤旗だった。火力発電の稼動で、発電コストが上がった事が要因だ」と説明している。
直近12カ月間の累積GDPは、その前の12カ月間の累積GDPよりも1・4%増加した。また、第1~第3四半期の累積は、昨年同期比1・1%の増加だった。