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「ブラジルが発展できないのは国民性が原因」=中国紙が辛らつ批判

ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州の、家具や食器を製造するタラマンチーノ社工場(参考画像・Pedro Revillion/Palacio Pitarini)
ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州の、家具や食器を製造するタラマンチーノ社工場(参考画像・Pedro Revillion/Palacio Pitarini)

 「ブラジルは文化的要因により、工業国になれない。ブラジル国民は中国人ほど勤勉ではない」こんな記事が5日の夜、中国人民日報の国際版、グローバル・タイムズに掲載された。
 人民日報は中国共産党の機関紙で、この記事を掲載した責任者ディン・ガン氏は、同紙の編集者の一人だ。
 この記事は元々、米国ニューヨークタイムズ紙(NYT)への抗議の意味で掲載された。NYTは中国とブラジルを比較し、両国がこれからも発展を遂げ、今後の衰退を避けるために直面するであろう困難について、報道した。
 人民日報側は、NYTの記事は中国人民の文化への驚くべき無知をさらけ出していると批判している。
 NYTは、2000年ヒト桁年代のブラジルの繁栄がその後も長続きしなかった事を挙げ、中国も将来的には今のブラジルのように停滞するだろうと書いていた。
 ブラジルに3年間住んだことがあり、ブラジル経済の停滞の理由も熟知していると自称するガン氏は、ブラジルと中国を比較することはできないとしている。
 中国紙側は、「実際のところ、ブラジルの工業が、洗練され、力強く発展したことは一度たりともない。基本的な疑問は、ブラジルが成長を諦め、衰退する間、どうして中国は工業化に成功したのか? ということ。その理由は経済や国家機構だけで説明がつくものではなく、両国民の国民性(文化)の違いにある」と記した。
 20年間にわたり、世界各国で働いた経験を持つというガン氏は、「一つの国が工業化に成功するための鍵は国民性にある」という結論に達したという。ガン氏は、「国民性」とは、その国の国民の仕事観、家族観、教育観、豊かさへの考え方のこととしている。
 記事はさらに過激になり、「国ごとの発展の違いを文化に結びつける事は人種差別主義と思われるかもしれないが、しかし、読者諸兄もブラジルに住んでみれば、はっきり分かることだろう。一般的にブラジル人は中国人ほど勤勉ではないし、次世代のために富を残すことにも熱心ではない。にもかかわらず、ブラジル人たちは他の先進国と同様の豊かさを希求するのだ。ブラジルは文化的な理由で、発展した工業国にはなれないのであり、持続的な成長も望めない」と締めくくっている。
 ブラジルでも、この記事はポルトガル語に翻訳され、有力紙に掲載された。ブラジル外務省は同件に関するコメントを避けているという。(7日付エスタード紙より)

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