6~7日に、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ大都市圏などが豪風雨に見舞われ、少なくとも1人の死者が出たと6~7日付現地紙サイトが報じた。
6~7日の雨は、ウベルランジアで6日午後6~7時の1時間に52ミリ、トレス・マリアスでも7日午前4~7時の3時間に134・6ミリなど、集中豪雨型で、雷や雹も観測された。
また、ウベルランジアでは6日午後5~6時台と、6~7時台に時速66キロ台の強風を観測。ベロ・オリゾンテ市でも午後8時頃、時速52キロの風を観測した。
ミナス州の雨は寒冷前線の通過に伴うものだ。ベロ・オリゾンテ市の場合、7日朝は日も差したが、午後からまた強い雷雨となるなど、不安定な状態が続いている。週末も、中・東部、北部を中心に強い雨が降る可能性があるという。
この雨により、ベロ・オリゾンテ大都市圏などでは各地で洪水、冠水、倒木などが起き、少なくとも1人が死亡した。
死者が出たのはベロ・オリゾンテ市内のノッサ・セニョーラ・ド・カルモ大通りで、6日夕刻に起きた倒木でスクールバスが直撃され、運転手のラヌル・ピエレ・カルネイロ氏が犠牲となった。
仕事帰りにバスで通りかかったエンリケ・デ・オリヴェイラ氏は、倒木がスクールバスを直撃した音と閃光がひらめいたのに気づき、バスを停めてもらって救助に駆けつけた。子供達が車中で叫ぶ声に混じり、カルネイロ氏が「子供達を助け出してくれ!」と繰り返し叫ぶ声を聞いた。
オリヴェイラ氏は最初に、最前列で座席に挟まれた状態になっていた子供を救出、その足で運転手のところに戻ったが、カルネイロ氏はもう事切れていたという。車内にいた子供5人は全員、無事に救出され、家族のもとに帰った。
現場には救急隊も駆けつけたが、倒木は1本だけでなく、電線も切ってしまったため、救出作業は困難を極めた。別の木が直撃した車の人達は、窓を破って救出された。スクールバスを直撃した木とバスは、7日になってから撤去された。
雹や強風で屋根が壊れたり、停電が起きたりといった被害も報告されているが、雨が続けば、土砂崩れなどへの警戒も必要となる。