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《リオデジャネイロ州》エストレラ川でオイル漏れ=グアナバラ湾にも6万リットル流入

 リオ州海岸部で8日、何者かがペトロブラス社の油送管から油を盗もうとしたためにエストレラ川に原油が漏れ出し、6万リットル余りがグアナバラ湾にも流れ込むという事件が起きた。
 この辺りがカニの生息域である事や、渡り鳥が飛来する時期でもあるため、専門家はカニなども含む動植物の生態系に影響が及ぶ可能性があると案じている。
 最も深刻な被害が出ると恐れられているのは、ドゥッケ・デ・カシアス市からマジェ市にかけて広がるマングローブの林で、もう既にかなりの範囲で油ジミが広がっている。この辺りで獲れる海産物は市場にも供給されているため、繁殖と食材の供給、海鳥の休息地や餌確保、水質汚濁といった面で、直接、間接の影響が出る事が懸念されている。
 ペトロブラス傘下のトランスペトロでは、現油漏れを観測した時点で油送作業を停止した上、350人を動員して油送管の穴を塞いだが、9日夕方までに回収できた原油の量は、漏れた総量の半分程度だったという。
 何者かが原油を盗もうとして油送管を壊し、原油が漏れ出すという事故は、今回が初めてではない。(10日付G1サイトより)