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《ブラジル》国粋主義者のアラウージョ次期外相、国連移民協約に反対の意を表明=「移民の扱いは、国家がその主権に基づき決める」と

ブラジリアで開かれた移民支援の集会に参加した人々(参考画像・Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
ブラジリアで開かれた移民支援の集会に参加した人々(参考画像・Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 モロッコのマラケシュで10日、世界160カ国の代表が出席し、安全で秩序ある正規移住のグローバル・コンパクト、通称「国連移民協約」を採択したが、ブラジルの次期外相就任が内定しているエルネスト・アラウージョ氏はツイッターに、協約の趣旨に反対する書き込みを投稿した。
 「国連移民協約は、移民問題を解決するのに適した内容ではない。移民問題は国際レベルで語られる問題ではなく、各国が、現実に則し、主権を保ちながら解決していくべき問題」とアラウージョ氏は投稿した。
 ツイッターにはさらに、「移民はウェルカムだ。しかし、ブラジル国民と全く同等に扱われる事を期待されても困る。あくまでブラジルという国家の期待に沿う存在であり、社会統合を乱さない事が条件」と書き込まれた。
 この書き込みは、マラケシュの会議に出席したアロイジオ・ヌネス現ブラジル外相の言葉と相容れない部分がある。
 同外相は、「移民を制限し、移民問題の解決に当たる複数国家間組織を攻撃するような政策には反対する」と語った。
 マラケシュで開かれた会議には、アントニオ・グテーレス国連事務総長やドイツのメルケル首相も参加。メルケル首相が移民の権利を最大限に守る趣旨の演説をした際には、大きな拍手があがった。
 昨年12月にこの会議から抜けた米国の出席がない中、参加諸国は、戦争や、経済的理由、気候変動などの理由により、やむなく生まれた国を出ざるを得なかった人々の移民の自由を守っていく必要性があることで合意した。
 しかし、「移民の権利は人権ではない。国々には外国人の流入に制限をかける権利がある」と主張する、チリのセバスティアン・ピニェラ首相のような反対派もいた。(11日付エスタード紙より)

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