ジョアン・ドリア次期サンパウロ州知事は11日、元財相のエンリケ・メイレレス氏(民主運動・MDB)を次期財務企画局長に指名した。12日付現地紙が報じている。
メイレレス氏は今年、「経済の立て直しを行ったテメル政権の財相」と銘打って、MDBの候補として大統領選に出馬したが、1・2%の支持しか得られず、落選した。
だが、それ以前にも、ルーラ政権(2003~10年)で8年間、中央銀行の総裁をつとめるなど、財界での実績は十分だ。ドリア氏は同氏指名を発表した11日の会見で、「ブラジル財界にとってきわめて重要な人物」と称え、州財政の管理と公私共同投資(PPI)促進の中心的存在として期待していると語った。
ドリア次期政権の局長21人の最後の席はメイレレス氏で埋まったが、これで、次期州政府には、メイレレス氏や州官房局長のジルベルト・カサビ氏など、テメル政権の閣僚が6人も顔をそろえることになった。
ドリア氏がこのような人事を行ったのは、2022年の大統領選出馬を想定したスタッフ固めとする声もあがっている。