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サッカーU20南米選手権=ブラジルは期待のヴィニシウスJr.を招集できず=黄金世代のはずもサントスFCロドリゴ頼み

ロドリゴ(白のユニフォーム)(Ivan Storti/Santos FC)

ロドリゴ(白のユニフォーム)(Ivan Storti/Santos FC)

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は13日、来年1月にチリで開催されるサッカーU20南米選手権の代表選手を発表した。この大会は、同年6月にポーランドで開催されるU20ワールドカップの予選も兼ねており、上位4チームが出場権を獲得できる。

 本来この世代は、2017年のU17ワールドカップで3位になった世代から、多くのメンバーが揃うことが期待されていたが、チームのエースになると目されていたヴィニシウス・ジュニオル(レアル・マドリッド)の名前はなかった。また、彼以外にも、すでに10代ながら欧州の強豪にレギュラー、準レギュラーで出場している、マテウス・クーニャ(ライプチヒ)、パウリーニョ(バイエル・レヴァークーゼン)、フェルナンド(シャフタール・ドネツク)、マウロ・ジュニオル(PSV)といった名前はなかった。彼らは所属クラブですでに戦力として期待されており、U20の大陸別大会と日程が重なった場合、各国連盟に優先して招集する権利が認められていないのが、今回招集に至らなかった理由だ。レアル・マドリッドなどは、明確にヴィニシウス・ジュニオルの供出を拒否する姿勢を以前より出していた。

 欧州組で入ったのはヴィッチーニョ(セルクル・ブルージュ)、マルコス・アントニオ(エストリル)、マルキーニョス・シプリアーノ(シャフタール・ドネツク)の3人のみ。選外となったメンバーと比べると、欧州での実績は弱い。
 
 したがって、今回選出された選手は、ほとんどが国内組で中心となるのは、U20ブラジル選手権優勝のパルメイラス、U20ブラジル杯優勝のサンパウロFCの2チームだ。
 今回選ばれた代表の頼みの綱は、ロドリゴ(サントス)だ。今季17歳と、全国選手権1部リーグで最年少だった彼は、35試合に出場し、8得点3アシストをあげる活躍を見せ、「ネイマール2世」との異名も取った。彼は来年半ばにレアル・マドリッドへ移籍することが決まっている。
 ほかには、フラメンゴのセンターバックとして7試合に出場したトゥーレル、同じく、フラメンゴのセンター・フォワードで9試合に出場、一昨年のU17の同ポジションのレギュラーでもあったリンコン。バイアのミッドフィールダーとして15試合に出場したラミレス、サンパウロのボランチで7試合に出場したルアンなどがいる。コリンチャンスの左サイドバック、カルロス・アウグストもトップチームで7試合出場している。
 また、トップチームの試合には未出場ながらも、パルメイラスのルアンやヴィタン、ルアン・カンジードなども評判の高い選手だ。
 南米選手権は1月17日から始まり、ブラジル代表の初戦は19日のコロンビア戦となる。(13日付UOLサイトより)