アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領が19年1月1日のジャイール・ボルソナロ氏の大統領就任式に参加するかが未定だと13日付フォーリャ紙が報じている。
マクリ氏はボルソナロ氏とはこれまで3度、電話で話しており、その際に就任式には出席すると伝えたとされていた。
だが、アルゼンチン現地紙の情報では、マクリ氏は休暇を理由に出席しないのでは、と報じられはじめている。
その背景には、ボルソナロ氏が、大統領として最初に訪れる国としてチリを選んだことを、マクリ氏が遺憾に思っていることがあげられている。民政復帰後の大統領当選者はアルゼンチンを最初に訪問するのが慣例で、次期大統領は慣例を破ることになる。
ただ、マクリ氏は大統領選の最中に、ボルソナロ氏より、対抗のフェルナンド・ハダジ氏を好むと、身内に漏らしたとされている。それはマクリ氏がブエノス・アイレス市長、ハダジ氏がサンパウロ市市長の頃からの親交があったためだ。
また、再選を狙う19年の大統領選で、マクリ氏は中道から中道左派の票を狙っているとされており、アルゼンチン内でも既に極右政治家として知られているボルソナロ氏に積極的に接近するのを避けたがっているとも伝えられている。