今年、続々と新駅が出来て話題となったサンパウロ市地下鉄。人々の生活はすごく便利になったが、問題も少なくない。まず、1号線と2号線に連結されて人気がとみに高まっている5号線は、カルテルで企業体役員13人が断罪された。そのせいか、9月末にオープンして以来、未だに、サンタクルス駅に設置される予定のプラットホームの自動ドアが設置されていない。また、7カ月も試験運転が続き、12月に入ってようやく本格操業となったモノレールの15号線は故障が相次ぎ、減速運転や間引き運転が相次いでいる。毎度のことではあるが、出来たからにはしっかりしてほしい。
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13日夜、サンパウロ市から145キロのアルトゥール・ノゲイラ市のアグリクウトーレス高速道で、29歳の男性が、41歳と44歳の女性を殺害した容疑で逮捕された。2人の女性の遺体を発見したモジ・ミリン市の市警備隊員が、同道をふらふらと歩いていたマテウス・カンポス・ノローニャ容疑者を発見。問いただすと、「強盗に遭った」と答えたが、その後、「2人の内の片方が知り合いだったので相乗りさせてもらったが、常用薬の影響で精神が錯乱」して殺害してしまったという。同容疑者は逮捕済みだが、真相やいかに。
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ここ連日、サンパウロ市は最高気温が33度といった熱帯日が続いている。予報によると、この状態はもうしばらく続く。今月頭に大雨が降ったため、安心かに見えたカンタレイラをはじめとした水系も、このところ水位が伸び悩み。こういうときは、にわか雨でもサーッと降れば気温的にも気分的にも落ち着くのだが。