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ロゴマークと日程が決定=アマゾン入植90周年祭=各地で着々と進む式典準備

決定したアマゾン入植90周年のロゴマーク(提供=汎アマゾニア日伯協会)

決定したアマゾン入植90周年のロゴマーク(提供=汎アマゾニア日伯協会)

 日本移民110周年が終わったばかりだが、北伯は来年に向かって動き出した。アマゾン日本人移住90周年祭が来年9月に開催されるにあたり、今月初めにさっそくシンボルマークが選ばれ、記念式典の日程も13日にトメアスー、14日にベレン、16日にマナウスと最終決定した。この9月16日(1929年)は、まさにアカラー移住地(現トメアスー)に向かうアマゾン第1回移民189人が、まにら丸に乗ってベレンへ到着した記念日だ。

 このシンボルマークのデザインをしたのは、80年祭の時も担当した久光ジョナタスさん。「90」という数字に、日伯の国旗の色が重ねられ、両国の関係がより交わっていく姿がイメージされている。
 汎アマゾニア日伯協会の堤剛太副会長によれば、「パラー州90周年祭典実行委員会は年明け早々に発足予定です。このシンボルマークは、アマゾン全域の日系団体での90周年記念イベントに使用される予定」とのこと。
 なお、「ベレンの記念祭会場は、パラー州コンベンションセンター(ハンガー)を予定していましたが、1月の州政府の政権交代に伴い新政府との話し合いが必要となり、現在保留」という状態。
 トメアスーでは、4月に一世を含む30人で「トメアスー開拓90周年実行委員会」が設立された。実行委員長は柴田シルヴィオ一宇(かずひろ)文協会長が兼任し、話し合いが進められている。同文協会館内の台所、舞台などの改修、塗装も記念事業として計画されており、会館入り口には鳥居の設置計画もある。
 また、第2トメアスーのジャミック移住地までの州道256号線の一区間約30キロメートル程度をアスファルト舗装するインフラ整備も予定されているという。
 トメアスー総合農業共同組合(CAMTA)の乙幡(おっぱた)慶一アルベルト組合長によれば、ジャミック移住地にある300ヘクタールの土地に、日本公園設立の〃希望〃もあるという。「記念事業の予算を集めている段階なので、日本公園については希望といったところ。整備が必要だが、土地はある」とのこと。
 前回80年祭の折には日本の有名歌手、宮沢和史さんも駆けつけて特別公演をした。今回も日本から芸能関係者の特別公演が期待されている。
 10年前には県連故郷巡りが特別に催行され、サンパウロから約250人が現地式典に出席して盛り上げに一役買った。今回も県連では同様の企画が進められている。
 まだまだ「企画」段階のものもあるが、徐々に90周年の全貌が明らかになって来そうだ。