ブラジル・トヨタは13日、フレックス対応型ハイブリッド車を、19年末以降に現地生産を開始すると発表した。オ・エスタード紙が14日付けで報じている。
当地で販売される輸入車プリウスには、通常のハイブリッド技術が搭載されているが、ガソリンの代わりにエタノールを燃料として使用できるフレックス対応型ハイブリッド車は初めて。
この技術はトヨタ本社とブラジル・トヨタが3年がかりで伯市場向けに共同開発したもので、実用化を想定したテスト走行が今年3月に行われていた。
同社は、どの車種にこの新技術を搭載するのか公表していないが、市場はプリウス、カローラに搭載されると見ている。
電気自動車やハイブリッド車などの環境配慮車には税制優遇措置が取られており、フレックス対応型ハイブリッド車も、自動車産業振興策「Rota2030」に基づいて更なる工業製品税率低減が期待される。
エスタード紙によれば、同社のラファエル・チャン社長は「世界で最も環境に配慮した自動車の一つの製造メーカーとして、この取り組みは世界においてブラジルを際立たせることになる」と話している。
なお、自動車関連技師協会によれば、フレックス対応型ハイブリッド車の場合、欧州のハイブリッド車に比較して、排出ガスを3分1削減することに繋がるという。