ブラジル北東部のピアウイ州南部、コロネル・ジョゼ・ジアス市で18日、先史時代以降の同地域の発展などについて知る事が出来る、自然博物館がオープンした。
セーラ・ダ・カピヴァラ国立公園内に出来た博物館は、1万年前に同地域に生えていた植物やその当時生息していた大型動物の化石、先史時代の人類の生活の様子を伝える壁画などを通し、現在に至るまでの歴史を紐解き、示してくれる。
考古学者のニエデ・ギドン氏によれば、大西洋岸森林地帯や法定アマゾンに生えている植物や、大型のナマケモノ、大型のアリクイなど、1万年前の生態系を示す展示物と共に、気候変化で干ばつが起き、カアチンガと呼ばれる、サバンナ風の気候に取って代わられた事などを示す品や資料も展示するという。
同博物館は国立公園内にあるが、生態保護を定められた区域からは外れている。同国立公園は、カント・ド・ブリチ、コロネル・ジョゼ・ジアス、サンジョアン・ド・ピアウイ、サンライムンド・ノナトの4市に属している。
セーラ・ダ・カピヴァラ国立公園は、1991年にユネスコの世界遺産に指定された。
新しい博物館はらせん状に作られており、12の部屋を歩む事で、氷河期から始まり、大型動物が闊歩していた頃や、気候変動が起きて植生が変わってきた頃など、地域の変遷を具体的に知る事が出来る。
自然博物館の総工費は1400万レアルで、2017年6月から1年半をかけて完成した。
一般公開は19日からで、開館時間は午後1時から7時まで。火曜日は休館となる。入場料は30レアルだが、学生などは半額の15レアルで入場できる。(18日付G1サイトより)