サンパウロ市は週明けから、南の海上から湿った空気が入ってきた上に急激に気温が高まり、日中暖められた空気の固まりが夕方以降、にわか雨を引き起こすという状況が続いている。
現地時間19日の未明にサンパウロ市内各所で降ったにわか雨では、同市北西部のペルース地区などで水害も発生。同地区では、19日朝までの24時間の雨が122ミリに達し、洪水に気がついて、車庫から車を出そうとした男性が車ごと流され、死亡する事故も起きた。男性の死体は自宅から4キロ離れた所で発見された。
18日夜から19日未明にかけての大雨で、サンパウロ市内の地元消防は合計36件の浸水や大水への対応を行った。それ以外にも、大水による地すべりの報告が19件あった他、市内全域に大雨洪水注意報が出された。また、一部では突風も発生し、樹木の倒壊も13件発生した。最も強く降った地区では、わずか1時間で12月の月間平均降水量の半分の雨が降ったという。
予報では今後数日も、「猛烈に暑い日中、午後の終わりには局地的に強いにわか雨」の天候が続くとされている。