パレスチナ自治区への攻撃などで国際的な批判を浴びているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、ジャイール・ボルソナロ氏の大統領就任式を含む日程で、同国首相としては初のブラジル訪問を行う予定だという。19日付ブラジル国内紙が報じている。
イスラエルの接近は、ボルソナロ氏が同国にあるブラジル大使館をテル・アヴィヴからエルサレムに移すと公言したことが原因と考えられている。
エルサレムへの大使館移動は、イスラム教とユダヤ教、キリスト教が揃って聖地だと主張している同地を、第3国がイスラエルの首都と判断することを意味する。このため、ボルソナロ氏の発言もアラブ諸国で物議を醸している。
ネタニヤフ首相と米国のトランプ大統領との接近振りはかねてから指摘されているが、トランプ氏を敬愛するボルソナロ氏もそれに続いた形となった。
ネタニヤフ首相のブラジル来訪は、来年1月1日のボルソナロ氏の大統領就任式を含む、5日ほどと見られている。
だが、アラブ諸国や国内のアラブ系国民からの反感は根強く、アミウトン・モウロン次期副大統領は「ブラジルの貿易や投資のことをもう少し考えるべきだ」との発言をツイッターで行っている。
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