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《ブラジル》カサビ氏の自宅から現金約30万レ=ドリア・サンパウロ州政府入り目前に

 現科学技術相で、来月からはジョアン・ドリア新知事の下でサンパウロ州政府局長就任が決まっているジルベルト・カサビ氏(社会民主党・PSD)の自宅アパートが19日に家宅捜索を受け、連邦警察が現金30万レアルを押収した。20日付現地紙が報じている。
 今回の捜査は食品大手JBS社の社主ジョエズレイ・バチスタ氏らが行った証言に基づいて行われた。それによると、JBS社はカサビ氏の関連会社に月35万レアルの贈賄を払っていたといい、総計3千万レアルほどの金がカサビ氏にわたっていたという。
 供述によると、JBS社が2009年に食肉加工会社のベルティン社を買収した際、当時、サンパウロ市市長だったカサビ氏に便宜を図ってもらう必要が生じるかもしれないと考え、2010~16年にかけ、月々の賄賂を払っていたという。
 今回の捜査の結果、サンパウロ市ジャルジン・パウリスタのカサビ氏の自宅から現金30万1千レアルが見つかった。
 ジョエズレイ氏とカサビ氏に関する捜査は、今年2月に最高裁で一度お蔵入りとなったが、新たな疑惑発生で、ラケル・ドッジ検察庁長官が再捜査の請求を提出。アレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事がこれを受け入れ、19日の家宅捜索となった。