20日未明、サンパウロ大都市圏のオザスコ市で、同市交通局長のオズヴァウド・ヴェルジニオ氏が乗った車が大量の銃弾を浴び、同氏が死亡する惨事が起きた。21日付現地紙が報じている。
事件は同日午前1時頃、同市のノヴォ・オザスコ地区を黒のトヨタ車で移動中、友人宅前で停まったところ、近くに停まった白のサヴェイロ車から降りてきた男が消音器付の銃でいきなり発砲した。サヴェイロ車には別の男も乗っており、発砲した男が乗り込むと、直ちに現場から立ち去った。
放たれた銃弾は11発で、内6発が助手席に座っていたヴェルジニオ氏に当たり、病院に運ばれたが、死亡した。ヴィルジニオ氏は元軍警で、銃も所持しており、応戦しようとしたが、叶わなかった。ほかの2発は後部座席にいた運転手の妻に当たったが、命に別状はなかった。運転手は無事だった。
ヴェルジニオ氏はこの日、運転手とその妻と共にフェスタに行き、その帰りだった。
警察は粛清が目的だったのではないかと見て捜査を進めている。
ヴェルジニオ2010年にサンパウロ州州議員に当選。16年にオザスコ市長選に出馬し、落選したが、今年はじめ、ロジェリオ・リンス市長の下で交通局長に就任していた。
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