「紅白餅をもらうために、朝6時から並んで待っている人がいる。本当にありがたいことですよ」――『第48回餅つき祭り』を主催するリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の池崎博文会長は目を細める。文協、県連、援協、アリアンサとの共催。
紅白餅の入った2万袋は午前8時から、リベルダーデ日本広場で無料配布され、例年ジョン・メンデス広場まで列が延びるという。
31日午前9時半から始まる開会式では、南米神宮の逢坂和男宮司による神道式の儀式が行われ、龍踊りや和太鼓も披露される。10時半からは役員や来賓による餅つき。同時に午後1時までお雑煮3千杯が同広場の記念碑前付近で配られる。また、東洋祭りで好評を博したミニ門松も販売される。
来社した秋村寿治(ひさじ)さんは、「年末の恒例行事、ぜひ皆さんお出かけ下さい」と呼びかけている。問い合わせはACAL(11・3208・5090/3399・3000)まで。
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ACALの池崎博文会長は、「紅白餅を配り始めた最初のころは、商店主から『私たちは売っているのに、どうしてタダで配るんだ』と苦情が来たんだ。それで『普及させるためには、まずタダで配ったほうがいい』と説得した。今じゃ、かつての何十倍も餅が売れるようになったでしょ」と笑う。一般ブラジル人がMOTI欲しさに何千人も列に並ぶ光景は圧巻。まさに、たゆまぬ日本文化普及の努力がなせる技か。