12月のIPCA―15がマイナス0・16%と、IPCA15としては1年5カ月ぶりのデフレとなったと、21、22日付現地紙、サイトが報じた。この数字は11月13日~12月12日のデータで算出された。
ブラジル政府の公式インフレ率でもある広範囲消費者物価指数(IPCA・インフレ率)は通常、月末締めで算出されるが、ブラジルは常に物価動向に敏感で、月中旬締めの数値も出される。
マイナス0・16%は、12月のIPCA―15の数値としては、1994年のレアルプラン採用以降で最も低い。
IPCA―15は月末締めのIPCAの目安になるが、今年11月は、IPCA―15が0・19%だったのに対し、IPCAはマイナス0・21%だった。
IPCAを算出している地理統計院(IBGE)によると、九つにわけられた製品やサービスの分野の内、交通費(マイナス0・93%)、医療費、パーソナルケア(マイナス0・58%)、住居費(マイナス0・52%)、通信費(マイナス0・07%)の四つがデフレだった。インフレとなった中で、全体の価格に最も影響したのは、0・35%だった食費・飲料費だ。
12月のIPCA―15がデフレだったため、1月から12月までの累積IPCA―15は3・86%となり、中銀目標の4・5%を下回った。