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2月 2019の記事一覧

大耳小耳

 今週に入り、3つの日本からの研修団が立て続けに来伯している。どの団体も大学生が中心で、日本の冬休み時期だからだろう。驚いたのは、団体のほぼ9割以上が女性参加者なこと。日本の場合、女性の方が男性よりもグローバル思考が高いとは最近よく言われるが、今回の女性率の高さからも頷ける。また、デカセギ子弟の日系人も何人かおり、自分の経験から ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=外山 脩=(18)

蚕種製造所(1932年)

蚕糸の鬼  話を終戦直後に戻す。  バストスでは蚕糸業者が次々、廃業していた。そういう時、その蚕糸業に執着していた男がいた。  橋本光義という山梨県人である。資料類は彼を「短躯ながらも剽悍、直情径行、志操強靭、蚕糸の鬼」と形容している。1900(明33)年の生まれで「蚕の中で生まれ、蚕と共に育った」という。生家が養蚕を営んでいた ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(54)

 こうして、彼らは別の道を歩むことになった。  正輝は父親と同年輩の移民のやさしい家族に迎えられた。名前を稲嶺盛一といい、妻は沖縄でよく使われるウマニーという愛称でよばれていた。彼女は正輝を自分の息子のようにあつかった。稲嶺盛一は新城村出身でも、具志頭郡出 身でもなかった。彼は沖縄の南、島尻からきていたが、方言はほとんど同じなの ...

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「極右」を通り越して「王朝の権力争い」

カルロス氏(左)(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

 1月中旬からのボルソナロ政権のつまづきがお粗末だ。それを引き起こしたのはボルソナロ大統領自身ではない。それを起こしたのはまぎれもなく、彼の息子たちだ▼つまづきの発端となったのは長男フラヴィオ上院議員の、リオ州議員時代の幽霊職員の不正雇用疑惑で、昨年末にさかのぼる。疑問に満足に答えることなく、ふがいない姿を露にした。疑惑の捜査に ...

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イベント情報

EXPOSIÇÃO   EXPOSIÇÃO “RUY OHTAKE: O DESIGN DA FORMA” Curadoria: Fábio Magalhães, Marili Brandão e Priscyla Gomes. Onde: Instituto Tomie Ohtake (Rua Coropés 88, ...

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《ブラジル 鉱山ダム決壊事故続報》5ダム周辺の住民75人退避=決壊したのと同じ方式で建設

ダムが決壊した場合の被害シミュレーションを行うノーヴァ・リマ市(ノーヴァ・リマ市役所)

【既報関連】ミナス州ブルマジーニョ市で1月25日に発生した大型鉱山ダム決壊事故に関して、ダム管理会社の鉄鋼大手ヴァーレは、同じミナス州のオウロ・プレット市、ノーヴァ・リマ市内にある五つのダムの周辺エリアから総勢75人の住民の一時退避活動を始めた。  五つのダムは、ヴァルジェン・グランデダム(ノーヴァ・リマ)、フォルキーリャⅠ、Ⅱ ...

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ネット右翼が「0点」攻撃=世界的映画採点サイトで「マリゲーラ」に=話題のヴァギネル初監督作品

 17日まで行なわれたベルリン映画祭に出展したことで、ブラジル映画「マリゲーラ」が話題を呼んだが、軍政時代の左翼ゲリラのリーダーを描いたこの映画を巡り、右翼のブラジル国民が酷評攻勢をかけて、アメリカの大手映画サイトを混乱させる事態に陥った。  この作品は、国際的知名度も高いブラジル映画「エリート・スクワッド」や、ネットフリックス ...

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べビアーノ反撃、録音暴露=大統領との3回の会話公開=軍官僚らカルロスに不快感=暫定令の下院承認で初大敗

グスターヴォ・ベビアーノ氏(Valter Campanato/Ag. Brasil)

 社会自由党(PSL)の幽霊候補疑惑の責任を追及され大統領府総務室長を18日夜に更迭されたグスターヴォ・ベビアーノ氏は翌19日、ボルソナロ氏とワッツアップを通じて行なった12日の3回の会話録音をヴェージャ誌に渡して、同誌がネットで流した。大統領と次男カルロス氏が「べビアーノ氏は(12日に大統領と3回話したと)嘘をついた」との証言 ...

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《ブラジル》犯罪防止法案「選挙資金闇帳簿」部分を切り離し=他の法案通すための現実策か=法相「具体的で強力、正しい方向」

セルジオ・モロ法相(Wilsom Dias/Ag. Brasil)

【既報関連】ボルソナロ政権は、セルジオ・モロ法相が立案した一連の「犯罪防止法案」から、「闇帳簿(カイシャ・ドイス)を独立した犯罪と定義する」ことに関連した法案部分が切り離されたと19、20日付現地各紙・サイトが報じた。  カイシャ・ドイスは現行法では「文書偽造罪」に問われている。モロ法相は、地裁判事としてラヴァ・ジャット作戦を担 ...

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ラヴァ・ジャット=サンパウロ州公社元局長を再逮捕=アロイージオも州局長辞任

パウロ・ヴィエイラ・デ・ソウザ容疑者(Jose Cruz/Ag. Brasil)

 第60弾ラヴァ・ジャット作戦が19日に敢行され、サンパウロ州高速道開発公社(DERSA)元局長のパウロ・ヴィエイラ・デ・ソウザ(通称パウロ・プレット)容疑者が再逮捕された。20日付現地紙が報じている。  ソウザ氏は、連邦警察から“民主社会党(PSDB)のオペラドール(汚職周旋人)”と疑われている。「アド・インフィニツム」と名付 ...

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