1日、ジョアン・ドリア氏(民主社会党・PSDB)のサンパウロ州知事就任式がサンパウロ州庁舎と州議会で行われ、ドリア氏はその場でPSDBと自身の恩師でもあるジェラウド・アウキミン元サンパウロ州知事の批判を行った。2日付現地紙が報じている。
サンパウロ州知事はこれまで24年間もの間、(副知事からの昇格人事を除き)PSDBの政治家がつとめているが、ドリア氏は就任の挨拶で、「これからのPSDBを新生したブラジルにあわせて変えていきたい」と語った。
ドリア氏は「(地方行政として)小さくなるのではなく、大きなスケールで考える」「民衆の声に耳を傾け、〃政治家による政府〃ではなく〃政治家と共につくる政府〃を目指したい」とした。
だが、ドリア氏は同時に、自身が2016年に実業家から転進してサンパウロ市市長になることを後押ししたアウキミン氏を間接的に批判した。ドリア氏は、「サンパウロ州庁舎は生活の場ではなく仕事の場だ」「市長を招いてのお茶会の場にはしたくない」などと発言し、知事就任時は必ず州庁舎に住み、市長との対話の伝統を重視したアウキミン氏の行為を皮肉った。
PSDB在籍歴が3年にも満たないドリア氏の発言に対しては、PSDBの関係者の一部から批判が飛んでいた。