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東西南北

 3日のSBT局でのインタビューで、ボルソナロ大統領は、かねてから1月中に発すると噂されている銃に関する大統領令では、銃の所有だけでなく、銃の携行も容易にする意向を表明した。同大統領によると、銃使用はあくまで正当防衛の時のみに限るとし、犯罪の多い地域では携行しやすい状況にするとしている。だが、国民の60%以上が銃の所有にさえ反対している状況下、いくら「防衛のため」という決まりがあったにせよ、所有者が常にルールを守った銃の使い方をするか否かは疑問だ。国民の間で十分に議論を重ねる必要のある問題なのに、1月中に発令ではあまりにも早すぎでは。調印の頃には大騒動は必至か。
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 最近はユーチューバーとしても大人気の女性歌手グレッチェンの息子で性転換者としても知られる俳優のタミー・ミランダ氏が、補欠当選でサンパウロ市市議になることが決定的になった。市議の中から州議や下議に当選した人や罷免者が出たため、16年の市議選で補欠上位にいた同氏の繰上げが間違いなくなったためだ。タミー氏はLGBTの権利向上を訴えているが、出馬は右派政党の進歩党(PP)。市議としてどんな政治を行うか。
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 4日午後2時頃、サンパウロ市で強い雨が降り、市内14箇所で冠水が起きる事態となった。弊紙編集部でも同じ時間帯に停電が起き、1時間30分強、電気がつかなかった。雨はその後やんだものの、蒸し暑い状態が続いており、雨はまだ降りそうだ。今週末に大雨が降るとの予報があることは昨日付本欄でも報じたが、突然の雨や雷、停電には注意が必要だ。