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《ブラジル》ボルソナロ大統領の「国内に米軍基地」発言で波紋=米国側は歓迎の意を表明=ブラジル国防相は「聞いてない」と当惑

空軍総司令官交代式典に参列したボルソナロ大統領(左から2番目・Marcos Correa/PR)
空軍総司令官交代式典に参列したボルソナロ大統領(左から2番目・Marcos Correa/PR)

 ジャイール・ボルソナロ新大統領(社会自由党・PSL)が3日のテレビインタビューで、ブラジル領土内に米軍基地を置く可能性を否定しないと発言したことによる余波が広がっていると、4~6日付ブラジル各紙が報じた。
 具体的な動きはまだないとしつつも、「現在、米中露は、基地がどこにあるかに関わらず、世界中で覇権争いをしている。今後の世界情勢次第だが、将来的にブラジルに米軍基地を置く事を検討する事がないとは、誰も言い切れない」とボルソナロ大統領は語った。
 同大統領は、就任式の来賓としてブラジルを訪れたマイク・ポンペオ米国務長官とインタビュー前日に会談したことにも触れ、3月に米国を訪問する意向だと明かした。
 ボルソナロ大統領の発言を受け、ブラジル紙は即座にポンペオ米国務長官に電話取材を実施。同国務長官は、「我が国は常に、どの国とどのような形で提携し、世界各地に米軍基地を建設するかを考えており、いつ、どこに、どのようなやり方で進めるべきかを検討してきた。ボルソナロ大統領の発言に我々は満足している」と語った。
 また、エルネスト・アラウージョ外相は4日、訪問先のペルーのリマで、「我々は全ての分野で、米国との協力関係を深めていきたいと強く願っている。米軍基地問題は、我々新政権が持つそうした意思に基づく外交政策の一部」と語り、ブラジルの領土内での米軍基地建設に肯定的な見方を示した。
 ボルソナロ大統領は、4日にブラジリアの空軍基地で行われたブラジル空軍指揮官の交代式典に参列した後にも、「我々は自分たちの安全を護らねばならない。また、国家主権然り。ただ、米国の国民のことは友人だと思っている」と語った。
 アゼヴェド・エ・シルヴァ新国防相の広報官は、同件に関しては何も知らないし、ボルソナロ新大統領と話し合ったこともないとしており、国防相本人も、「米軍基地建設がどのような条件で行われ得るのか、それが分からない状態では、基地を置くことによるブラジル側のメリットやデメリットを検討する術がない」と語った。
 また、ボルソナロ大統領の、「将来的にはブラジル領内に米軍基地も」発言を知らされた軍関係者は一様に驚き、「大統領の発言は(熟慮の末のものでなく)、とりあえず言ってみた程度のことではないか」との反応だった。
 第2次大戦中、ブラジルの北部、北東部には米軍基地が一時的に存在したが、その後、撤去されている。

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