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小林氏=ブラジル剣道の戦前史を出版=ブラジル剣道連盟が後援

来社した蛯原前会長、小林氏(左から)

来社した蛯原前会長、小林氏(左から)

 小林眞登(まさと)ルイス氏(39、三世)がブラジル剣道連盟の後援を得て執筆した『伯國劒道小史戦前篇』が出版された。全343ページ、50レ。60部。
 同書は、小林氏が日本移民100周年に際しブラジル人剣道の歴史を調べ始め、同連盟の許可を得て約10年かけて執筆した。日本へも足を運んで資料収集や取材を進め、移民110周年の昨年に刊行の運びとなった。今年は日本・ポルトガル両語の本も刊行する予定だという。
 来社した同連盟の蛯原忠男前会長は「移民と共に渡ってきた剣道だが、ここまで色々な歴史があると思わず、小林さんには脱帽した」と本の出来映えに太鼓判を押した。
 小林氏は「多くの場所に蔵書されると嬉しい。また、この本で興味を持ち、研究・調査してくれる人が現れれば」と期待を寄せた。
 問合せは、小林氏(lomkjp@yahoo.co.jp)又は同連盟(11・3203・2120)まで。


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 「眞登」という珍しい名前の由来を小林さんに聞くと、有名な祖父「小林美登利」から一文字もらったそう。小林美登利は1921年にブラジル人へ移住し、教育家、牧師、剣道師範、尺八の演奏家、考古学者と多岐にわたり活躍した。ブラジル初の剣道道場をサンパウロ州義塾に創設したのも祖父であり、そのつながりから今回『伯國劒道小史戦前篇』が編纂されたよう。アマゾンからアンデス越えを果たした最初の日本人ともいわれており、この機会にその活躍を振り返ってみると面白いかも?