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《ブラジル》病院前で主人を待つ犬6匹=路上生活者との愛の絆実証

病院の前でルイス氏を待つ6匹の犬達(4日付G1サイトの記事の一部)

病院の前でルイス氏を待つ6匹の犬達(4日付G1サイトの記事の一部)

 パラナ州シアノルテ市で2日、路上生活社のルイス氏が脳血管障害を起こし、病院に運び込まれたが、同氏の飼い犬6匹が、病院の前で寝ずの番をして、市民らを感服させた。
 ルイス氏が病院に運ばれるのを見た犬達は、救急車の後を追って病院まで来たが、主人が出てこないため、皆が病院の入り口で一夜を明かした。
 同市の非政府団体、アミーゴス・デ・パッタスのボランティア、シモーネ・ジリアネ氏によると、犬達は皆、主人を案じて待っていたが、3日の朝、退院許可を得たルイス氏は、兄弟に連れられて別の扉から出たために、犬達は同氏が去った事に気づかず、待ち続けていたという。
 犬達は、アミーゴス・デ・パッタスのボランティアがルイス氏の兄弟の家まで行き、同氏を連れてくるまで、ずっと待ち続けていたが、ルイス氏の顔を見て、やっと、病院の前から立ち去ったという。
 シモーネ氏によると、ルイス氏は20年以上路上生活を送っており、6匹の犬は家族同然だという。また、犬も一緒に住めるよう、庭付きのシンプルな家を提供されたり、兄弟と住むよう勧められたりしても、自分が住む場所は路上だと言って、これらの家には住み着かなかったという。
 また、犬の方も、犬を専門に預かる施設に連れて行かれても、塀を飛び越えて、ルイス氏の許に戻っていき、施設には留まらなかったという。
 ルイス氏がボランティアの助けを借りて食べたり、シャワーを浴びたりする間、犬達は餌をもらい、ルイス氏の用件が片付くまで待っているともいう。犬達は予防接種もきちんと受けており、避妊のための措置なども全て済ませてあるという。
 ルイス氏は3日こそ兄弟の家に留まったが、4日には、犬を連れてシアノルテ市の広場に移動したという。(4日付G1サイトより)