7日、環境省傘下の国立再生可能天然資源環境院(IBAMA)のスエリ・アラウージョ院長が辞任を申し出た。8日付現地紙が報じている。
この前日の6日には、リカルド・サレス環境相が「IBAMAが車の契約だけで2870万レアルも費やしている」というツイートを流し、ボルソナロ大統領もそれを、「新政権は、不正支出の山を切り崩し、明示している」とのコメント付でシェアしていた。
スエリ院長は同日中に文書を出し、「これは不法伐採の監視や森林地帯での火事などに対処するために全国で使うピックアップトラック、計393台に関する2年分の経費であり、維持費なども含まれている。国庫庁も承認済みで、違法性はない」と反論した。
ボルソナロ大統領はその後、コメントを削除して、環境相のツイートのみをシェア。環境相も疑問を呈したわけではないと釈明したが、スエリ院長は「IBAMAの役割や業務内容をよく知らないままに行われた批判」と不快感を示し、辞表を提出した。
後任には、昨年から次期院長として名前が出ていたエドゥアルド・フォルトゥナート・ビム氏が指名される予定だ。
スエリ氏は16年6月に、当時のテメル大統領から指名され、院長職をつとめていた。