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サンパウロ大都市圏=行方不明のボリビア人一家、惨殺体で発見=容疑者の親戚を国際手配

遺体となって発見されたボリビア人の一家(9日付G1サイトの記事の一部)

遺体となって発見されたボリビア人の一家(9日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ大都市圏のイタクアケセツーバ市で8日、12月23日から行方不明となっていたボリビア人一家が、惨殺体となって発見された。
 殺されたのは、ボリビアから来た、39歳の男性と38歳の女性、8歳の男児の一家だ。
 この一家は12月23日から音信普通となり、ボリビアにいる親族が捜索願を出すと共に、フェイスブックなどを通じて所在を突き止めようとしていた。
 警察は最初、同市の民家で一家が軟禁されているとの通報を受け取り、現場に赴いた。だが、鍵がかかっていて中に入れなかったため、家主と連絡を取り、親族の立会いの下で屋内に入ったところ、敷地奥のトイレからトランクが見つかったという。
 警察が同行した親族に頼んで、開けてもらったところ、トランクの中からプラスチックの袋が見つかったが、その袋を開けてみたところ、切断された遺体が見つかったという。鑑識の結果、この遺体は一家3人のものである事が確認された。
 この家屋は、衣類の縫製工場で使う機械を保管するために貸し出されていた。警察は、一家と一緒に働きたいといってボリビアから来たが、給料に不満を持っていた親族で、この家を借りた男が一家を殺害したと見て、行方を捜している。
 警察によると、ボリビアに住む親族がブラジルとボリビア両国の警察に失踪届を出し、捜索を依頼していたため、容疑者の男性は既に国際警察の捜索対象となっている。 警察は9日午後も、4人の人物から事情聴取を行ったという。(9日付G1サイトより)